World Gin MAKERS〜世界の世界の造り手さんに想いを聞く〜第5回酒蔵インタビュー横浜ジン蒸溜所さま

World Gin MAKERS〜世界の世界の造り手さんに想いを聞く〜第5回酒蔵インタビュー横浜ジン蒸溜所さま

こんにちは、Ginny Club広報の藤枝です。
今月は2本目となる「World Gin MAKERS〜世界の造り手さんに想いを聞く〜」。
今回は、弊社池田の出身地かつ、私自身学生時代を過ごした馴染み深い横浜で、2021年に産声を上げた『横浜ジン蒸溜所』様を取材してきました。

今回お話を伺ったのは、横浜ジン蒸溜所(横浜ベイブルーイング株式会社)代表取締役兼醸造責任者の鈴木様です。
クラフトビールの醸造ノウハウを活かし、ゼロから立ち上げた横浜ジン蒸溜所。

様々な苦労の先に鈴木様が目指す横浜の在り方や、横浜発のジンに かける想いを伺ってきました。

 
▲今回お話を伺った鈴木さま


◉港街、横浜に生まれたジンの蒸溜所

―横浜ジン蒸溜所様は、京浜急行「日の出町駅」からすぐの位置にあります。
高架下のこの場所に、ジンの蒸溜所を作ったきっかけを教えてください。

元々、京浜急行電鉄様からの依頼があったのがきっかけです。
最初はクラフトビールを造って欲しいという依頼でした。
しかし、この場所のサイズだとビールの醸造をすることは難しいんです。
そこで考えたのが、比較的小さなスペースで造ることのできる蒸留酒でした。
中でも、最近世界的に注目されているクラフトジンを造ろうということになりました。

―なるほど。そういう意味では、地域活性の一環とも言えますね。
限られたスペースでジンを造るにあたって、工夫されていることはありますか?

蒸留機でしょうか(笑)少し小ぶりなタイプになっています。
天井の高さに制限があるので、展示会で見つけて即決しました。1台、約2,000万円するんですよ。

―そんなに高いんですね!驚きました。


▲鈴木さまが即決したドイツ製の蒸留機(横浜ジン蒸溜所)


◉ビール造りが活きた異例のジン

―鈴木様は元々、ビールの醸造がご専門だということですが、ジン造りについてはどのように学ばれたのでしょうか?

ジン造りに関しては、ゼロから勉強しました。特に、アメリカのジン蒸溜所を回ってジンの造り方を学んだり、商品を作るにあたっては仲間と何度も試行錯誤を繰り返しました。
メンバーみんなにとって初めての試みだったので、かなり苦労はしました。
試行錯誤の上、アメリカのジン蒸溜所に持って行った自社のジンを高く評価してもらえた時は、自信が持てましたし、ジンの販売をしようと決めることができました。

―なるほど。ちなみに、ビール造りの知見がジン造りに活きたことなどありますか?

ビール造りの知見はかなり活きたと思っています。テイステイングの感覚などですね。
そして、横浜ジン蒸溜所が造る商品のこだわりポイントでもあるのですが、自社のビール工場で原酒を造ることができるという点で、ビールの醸造が活きています。
麦独特の匂いをどう消していくのかという点では、かなり苦労しましたけど(笑)
自社で原酒からジンの蒸溜まで行っているというのは、全国的に見てもまだまだ珍しいと思いますし、横浜ジン蒸溜所のアピールポイントですね。

―原酒の部分でビール醸造が活きているのは、正直驚きました。
他にも苦労しているポイントや、ジニーの方に知っておいてほしいポイントなどありますか?

横浜ジン蒸溜所では、1つのジンを造るために4回も蒸留しなければいけないのですが、その工程がとにかく大変です。
3回蒸留したものを集めて、最後に4回目の蒸留をします。香りなどを確認しながら、手作業で移し替えたりするので、手間がかかっていますね。そして、毎度感覚を頼りに蒸留を繰り返していくので、蒸留のタイミングが異なれば、全く同じ味にはならないという側面もあります。
量としては、年間約3.000 リットルくらいを製造しています。まだまだ少ないのが現状です。

―4回も移し替えての蒸留、本当に大変そうです。
ご自身の感覚に基づいて蒸留されているからこそ、同じものは存在しない、というのもロマンを感じました。


◉all横浜で完結するジンの理想

―鈴木様がジンやビール造りを通じて、実現したい世界を教えてください。

お酒造りと飲食店の運営を通じて、横浜をビールやジンの街としてブランディング化するのが目標です。そのために、横浜で造って横浜で売るということに強いこだわりを持っています。
例えばクラフトビールの話にはなりますが、横浜ビアマップというものを他の企業様とも連携して作成し、横浜を「クラフトビールの街」としてPRする取り組みなども行なっています。私自身横浜出身ですから、お酒を通じて横浜に人を呼び、活性化につなげたいです。

―ジンやビール造りを通じて、横浜のリブランディングとそれによる地域の活性化。
本当に素敵です!


◉ビギナージニーに向けて

―最後に、私たちGinny Clubのメディアを読んでくださっているビギナージニーの方に向けて、横浜ジン蒸溜所様で造っている「BRONCO20」のおすすめの飲み方を教えてください。

私たちのジンは、パワフルな味わいが特徴です。
シンプルに、ソーダ割やソニック(ソーダとトニックウォーター)割がおすすめです。
お食事と飲むよりも、ジン単体を楽しむという方が向いていると思います。

弊社のジンに限らずですが、新しいジンに挑戦するときはまず、バーでプロがおすすめする個々のジンにあった飲み方を試してみてください。その中から、気に入ったものがあれば購入してイエのみしていただくのがおすすめです!

ー「BRONCO20」は、文旦や青山椒、セージやオレガノなどが入っていますよね。
私も試飲させていただきましたが、とにかくパワフルな香りをすごく感じました。
本日は貴重なお話を聞かせてくださり、誠にありがとうございました。


編集後記
今回は、馴染みの深い横浜に新たにできた『横浜ジン蒸溜所』様にお邪魔してきました。
横浜に対する熱い想いや、ゼロから試行錯誤を繰り返して完成したジンの苦労話など、
幅広く伺うことができました。

個人的にはやはり、ジンを通じて人を呼び、ブランディングされて地域の活性化につながる。
そんなプロセスに大変興味を持ちました。
本記事を通じて、横浜発のジン「BRONCO20」が気になった方は是非お試ししてみては?





















お酒は20歳になってから