みなさんこんにちは🌞
Ginny Club広報のほのぽんです。
蒸し暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
最近、ジン活をしているとよく聞かれるこれらの質問👇
「ジンってそもそも何からできているの?」
「ジンってそもそもどうやってつくるの?」
意外と知られていないジンの造り方や、一般的に使われる原材料について
一緒に紐解いていきましょう。
今回のGinny Clubでは、ジンについて語る上で基本のきとなる“ジンの造り方“について詳しくご紹介します。
【ジンをつくる工程 基本のき】
ジンをつくる基本的な工程は、大きく5つに分かれます。
それでは、それぞれの工程について詳しくご紹介します。
①原材料を粉砕し、水と混ぜる
原材料となる穀物を粉砕し、糖化機に移していきます。
ジンの原材料となる穀物は、大麦、ライ麦、とうもろこし、小麦などが一般的です。
但し、最近ではクラフトジンの分野において、米や芋、果物を原材料にしているものも見受けられます。
例えば、先日蒸溜所取材をさせていただいたZeiverginさんは、日本米を主原料にしています。
②糖化
糖化では、穀物に含まれるでんぷんを糖に変えていきます。
具体的には、みなさんも聞き馴染みのある、ブドウ糖や果糖などに変化させます。
この工程を踏むことによって、次の発酵がスムーズに行えます。
③発酵
糖化した穀物を酵母の力を借りて発酵させます。
こうしてできるのが、アルコールと炭酸ガスです。
発酵の過程では、炭酸ガスの泡が浮かび“半液体“に変化します。
④連続式蒸溜
初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
連続式蒸溜は、アルコール度数を高めるために行う蒸溜です。
ここで指す連続式とは、連続式蒸留器(パテントスチル)にある2つの塔を蒸気となって行ったり来たりを繰り返し、蒸留されることです。
効率的にアルコール度数を高め、96%前後まで上げていきます。
ジンはボタニカルが個性を生むため、そのベースとなるベーススピリッツのアルコール度数は高く設定し、クリーンである必要があります。
ちなみにアルコール度数96%ということは、原材料由来の成分が4%しか残らないということです。
⑤ボタニカルを加えて単式蒸溜
いよいよジンの肝となるボタニカルを加えて、香り付けの工程に入ります。
ボタニカルの香り付けには、大きく2種類の方法があります。
まず1つ目は、浸漬法(しんせきほう)です。
この方法ではまず、ベースとなるスピリッツが入った単式蒸溜器の中にボタニカルを数日間、直接漬け込みます。
そうすることで、ボタニカルの香味成分を引き出すことができるそう。
その上で、熱を加え、2度目の蒸溜を行います。
従来、この方法は王道とされてきました✨
2つ目は、バスケット法。カーターヘッド・スチルと呼ばれる単式蒸溜器を使用します。
この蒸溜器には、上部のアーム部分に銅製のバスケットが取り付けられており、
その部分にボタニカルを詰め込みます。その状態のまま2回目の蒸溜を行い、
熱せられて発生したベーススピリッツの蒸気が滴り落ちる時にバスケットを通ることで、香り付けがされます。風味が重くならないのが特徴です✨
最後に、加水してアルコール度数を40度前後に調節すると、普段皆様が飲んでいるジンが完成します。以上が、基本的なジンの造り方です!
一言でジンを説明すると、アルコール度数95%以上のベーススピリッツにジュニパーベリーで風味付し、再蒸溜したものと表すことができそうです!
実は、蒸溜所ごとのこだわりがこれら工程のさまざまな部分で表れています✨
ぜひ、ジンの造り手さんの想いやこだわりを感じながら、ジンを味わってみると面白い発見があるかもしれません👍
◉参考文献
荒井成次郎(2018),世界と日本のジンを知る辞典,ナツメ社
https://tanoshiiosake.jp/5143#33523
https://liquorpage.com/gin-production/
https://www.craftgin.jp/post/ジンの製法